2011-06-09から1日間の記事一覧

文フリに出品!

来る6月12日(日)の文学フリマに、われわれ『NOW PRINTING』0.5号、「特集 雨の日のためのレビュー」を出品することになりました。 ブース番号はエ-35サークル『そつろん!』編集部に委託して、無料配布の予定です。 ただいま鋭意作成中です。みなさん…

シュルレアリスム展 —パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品によるー

art

ダリやマグリットらの絵画作品がまず思い浮かびやすいシュルレアリスムだが、その媒体は絵画や彫刻だけでなく、詩、小説、写真、映画、パフォーマンスetc…と、媒体も多種なうえ、表現技法も多彩だ。なかでもデペイズマンという技法が面白い。デペイズマン(dé…

東北関東大震災被害者支援チャリティー・コンサート

「この曲に拍手はしないで頂きたい」そう言って、バッハのG線上のアリアの演奏が始まった。 震災以後、多くのイベントが様々な理由から中止になるなか、ズービン・メータは「困難な状況下でも、音楽は力を発揮できる」という言葉と共に再来日した。彼のよう…

わが星

前評の良さに期待しすぎて……と言った話はよくあるが、『わが星』はそんな前評による大きな期待なんかを軽く凌駕した、大きな感動を私にもたらした。とりあえず、「すごい」の3文字だ。この柴幸男ワールドに飲み込まれた私は、幕が下りて劇場を後にした後も、…

カツラーの妻(おんな)たち

カツラをつけるということ――それは頭髪がさみしくなった男、いわゆる「キテしまった男」にとって人生の一大事だ。その名もずばり『カツラーの秘密 』にて、スポーツライターとカツラー(カツラをつける人)という二足のわらじをカミングアウトした著者小林は…

苦役列車

近代日本文学において作家たちは「情けない私」を私小説という形で発表してきた。有名な作品を挙げるとするとやはり田山花袋の『蒲団』であろうか。過去の文豪たちは女にすがりつき名誉にすがりつき、醜態をさらしながら世に名作を送り出してきた。――では現…